こんにちは。穂です。
最近、100円ショップのダイソーに美文字練習帳が売られているとのことを知ってとても驚きました。みなさんはご存知でしたでしょうか。
さっそく探しに行って入手してきましたよ〜。
一般的な大学ノートと同じB5サイズで、家で使うのも持ち運ぶのにも困らなそうです。
ペン字練習帳って、本屋さんで扱っているものはだいたい500〜1500円くらいの値段ですよね。500円でも破格の安さだと思っていたのですが、なんと100円(正確には消費税込みで110円!)。
そりゃあ、できればペン字練習帳だって安く済ませたいですよね。100円で字が上手くなったら儲けものです。
でも安すぎてちょっと不安…。
・本当に100円の練習帳で字がきれいになるの?
・本屋さんで売られている練習帳とは何が違うの?
このような疑問が浮かぶかと思います。
私はペン字練習帳が大好きで、これまでに何十冊もの教本を使ってきました。本屋さんへ行けば何時間も入り浸って、ペン字コーナーの棚の本を端から端まで見漁るくらいです。本によって似たような内容のものもあれば、全然違うアプローチをしている練習帳もあります。
そして私自身、ペン字練習帳を出版しています。
執筆にあたり類書の研究をしたり、どうしたら読者の皆さんに満足してもらえるかをひたすら考えていました。
そんな私の経験から、以下のポイントでダイソーの美文字練習帳を評価していきたいと思います。
- お手本の字形
- 内容の充実度
- 本自体の扱いやすさ
購入を迷っている方はぜひ参考にしてみてください。
1.お手本文字の形が好きかどうか
ペン字練習帳を選ぶときに一番気になるのはお手本の形ではないでしょうか。私はそうです。まず内容よりも、お手本が自分好みかどうかを確認します。そこが気に入らないとモチベーションが上がらないし、練習しても自分の字は理想の形に近付かないので意味がないと思っているからです。
ダイソー本のお手本は、クセの少ない、広く受け入れられるスタンダードな字形かと思います。トメ・ハネ・ハライなどがわかりやすく書かれていて、注意すべきポイントが一目瞭然です。
ただ、お手本文字の好き嫌いは人によってかなり異なるので、こればっかりは実際に見て判断していただくしかありません。(著作権の問題で中身の写真アップができず、ここで確認してもらえないのが残念!)
ほとんどは一人の先生がお手本を書いているようなのですが、アルファベットの練習ページのみ、別の先生が手本作成されているみたいです。この部分だけあとから付け足したのかもしれません。
みなさんの琴線に触れる字かどうか、ぜひ店頭で見て確認してみてください。
2.内容が充実しているか
練習帳を買う目的は「字が上手くなること」ですよね。字が上手くなるにはたくさんのインプットとアウトプットが必要なのですが、そのためには本の内容が充実していることは不可欠です。以下、お手本や解説の量、書き順の有無、書き込みスペースがどれだけあるかという観点でレビューしていきます。
「お手本の量」
これにはとても驚いたのですが、お手本は初級者の練習には申し分ないくらい充実しています。ひらがな・カタカナ・数字・アルファベットはもちろんのこと、特徴別の漢字・熟語・文章のお手本がたくさん掲載されています。これはすごい。
「解説の量」
文字の解説はやや少なめです。
ひらがな・カタカナと基本の点画・部首やパーツのところには「一度止める」「ゆっくり払う」などのアドバイスが施されていますが、漢字の一文字一文字には解説がありません。熟語や文章もお手本のみが載っていて、それぞれの単語は解説なしです。
ただ、カテゴリーの冒頭にその単元で意識すべきポイントや綺麗に見えるコツが文章で書かれています。この解説がそのカテゴリーのどのお手本にも共通すると思うので、冒頭をしっかり読み込めば書き方に困ることも少ないでしょう。
「筆順の有無」
ペン字練習帳に筆順が載っているかどうかを重視する人も多いと思います。正しい(スタンダードとされている)書き順は、字を綺麗に書くために定められていたりするので、誤って記憶している文字があれば覚え直したいですよね。
残念ながら、ダイソーの練習帳には書き順が示されていません。正確には少しだけあるのですが、「部首と部分」のパートのみです。
ペン字練習帳には書き順がマスト!という人は、別の本を検討していただく方がよいかもしれません。
「書き込みスペースの量」
一冊で学習を完結させたい方にとっては、「どれだけ書き込めるスペースがあるのか?」ということも本を選ぶ基準になるかと思います。
ダイソー本では、「ひらがな・カタカナ」はなぞり書きが1枠と練習スペースが5枠設けられています。「それ以外の漢字や文章」のページでは、なぞり書きと練習スペースがそれぞれ1枠ずつです。
決して多いとは言えませんが、お手本が充実しているので、スペースの都合上、まあこれくらいでしょうという感想です。
個人的には、本に直接書き込んで練習するということは少ないので書き込みスペースの有無は重視していません。むしろ練習スペースを減らして、その分お手本や解説を増やしてもらった方がたくさんインプットができるのでありがたいと思っています。
いつも教本は隣に置いて、練習は自前のノートや紙ペラに行っています。本だと紙質が異なったり中心の部分が書きづらかったりするためです。家で練習する場合はこの方法もおすすめですよ。
3.本自体の扱いやすさ
会社に持参して朝活したい、カフェで自己研鑽したい、家でゆっくり練習したい…
それぞれの使い方によってベストな本も変わってくると思いますが、ダイソー本は上記のいずれの使い方でも問題ないでしょう。
サイズはB5で大学ノートと同じ、ページ数は80頁でかなり軽量です。バッグにも入るし、持ち運びにも負担になりません。
そして厚さは5mmもないほど薄いです。開いたときにペタンとフルフラットな状態が保たれるので、本が閉じてしまうストレスを感じずに練習することができます。素晴らしい。
まとめ:ダイソーの美文字練習帳は使える!
結論を申し上げると、ダイソーの美文字練習帳はコスパが良すぎ!
100円でこんなにたくさんのお手本がゲットできるなんて、すごい時代だなあという気持ちです。
本屋さんやAmazonで見かける類書では文字ごとにたっぷり解説されていたり、筆順が示されていたりするので、その点はやや物足りない点ではあります。ですがワンコインでこのクオリティを出してきてくれていることに感動しかありません。
きっとたくさんの人が購入することでこの安値が成立していると思うので、どんどん宣伝していきたいと思います。笑
これを読んで気になった方は、店頭で実際にお手本の文字が自分好みかどうか見極めていただき、気に入ったらぜひ使ってみてください。
本をきちんと読み込んでたっぷり練習すれば、美文字も目指せるペン字練習帳だと思いますよ。
それでは、素敵なペン字ライフを。
穂
ペン字練習帳も出してるよ。
お陰様でAmazonサイトにてベストセラー入りしました。
本屋さんにも置いてくれています。見かけたらぜひ手に取ってみてね。