こんにちは。穂です。
これまで上手だと思って参考にしていたお手本も、あるとき「おや?」と疑問に感じたことはあるでしょうか。
今までのように、トキメキが感じられなくなったり、上手いとは思えなくなるのです。
そのようなことが起こったとしたら、それは自分のレベルが上がっているサインかもしれません。
厳密には、目が肥えて自分にとって良いと思うものが判別できるようになった、といいましょうか。
たくさんの字を見てきて、理想的な文字の形や、線の引き方など注意すべきポイントがわかってきて、これまでのお手本と理想の文字との乖離に気づけてきているのだと思います。
私もこのような感覚を経験しています。
ペン字学習を始めてまもない頃、どのようなテキストを参考にしたらいいかわからず、とりあえず本屋さんへ行ったのですが、当然のことながらどのテキストのお手本も抜群に上手に見えました。困った私は、タイトルや装丁でなんとなく良さそうな本を選んだのを覚えています。
しばらく愛用していましたが、練習を進めるうちにほかの色々なお手本を参考にするようになり、そのテキストは本棚にしまっていました。
そしてだいぶあとになって見返したところ…そのお手本にまったくトキメキを感じなくなってしまったのです。
これは衝撃でした。買った当時は、「すごく上手だなあ」「こんな風に書けたらなあ」と思っていたのに、です。
きっと日々、美しい字を書く人の文字を研究したり、自分の字と比較して違いを見つけたり、そのお手本をさらに自分好みにするにはどうしたらよいかを考え続けてきたからでしょう。その過程で文字を見る目が研ぎ澄まされ、自分好みの字を見分けられるようになったのだと思います。
もし皆さんがこのような状態に陥った場合は、トキメキと失ったままではいけません。新たな目標設定をすることをおすすめします。
世の中には字の上手な人がたくさんいますので、本屋さんでペン字練習帳を見漁ったり、SNSで検索したりして、より自分好みの文字を探してみましょう。きっとそのうち好きなお手本が見つかるはずです。
もしくは、大変な道のりにはなりますが、自分で理想の形を追求してみるのもいいかもしれません。
飽くなき向上心を持って、高みを目指し続けたいですね。
それではまた。
穂